温暖化対策の新機軸 宇宙に熱を捨てる新素材
SPACECOOL株式会社が開発した厚さ0.1mm未満のシートは、「宇宙に熱を捨てる」ことで、電力を使わずに外気より低温を実現する革新的な放射冷却素材だ。温暖化対策とビジネス成長を両立させるビジネスデザインについて、末光真大CEOから話を聞いた。
文・矢島進二(日本デザイン振興会 常務理事)

末光 真大
SPACECOOL株式会社 代表取締役CEO兼CTO。「グッドデザイン金賞を受賞したことで知名度が格段と上がりました」
地球温暖化が深刻化する現代において、冷却技術は電力を消費するものという常識を覆す革新的な素材が誕生した。それが日中放射冷却素材「SPACECOOL」だ。厚さわずか0.1mm未満のシート状素材でありながら、太陽光を反射させると同時に、赤外線に変換させ大気圏外に放射することで、外気温より素材の表面温度を低温にすることを実現した。

カラーは白とシルバーで、施工が楽なマグネット仕様も用意。最新の白いシートの耐久性は15年

SPACECOOLを使った日傘も商品化。同社は基本、法人向けに展開しているが、生活者にSPACECOOLを身近に感じてもらう意図がある。今後は服などの展開も検討中だ
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