日本ならではの価値・「JAXURY」を体現し、世界に発信

老舗テーラー3代目の隅谷彰宏氏は、日本のアパレル業界に一石を投じるべく、日本のラグジュアリーを再定義し、「ジャパン・オーセンティック・ラグジュアリー(JAXURY)」という新たな概念を提唱する。日本発ラグジュアリーブランドの創出に挑む隅谷氏に、これまでの取り組みや、今後の展望を聞いた。

隅谷 彰宏(テイラーアンドクロース株式会社 代表取締役、一般社団法人JAXURY委員会 専務理事)

「ラグジュアリー」とは
モノではなくライフスタイル

日本が新たな活路を切り拓くには、「日本発のラグジュアリーブランド」を生み出すしかない――。2019年に発足した「JAXURY(ジャクシュアリー)」プロジェクトは、東京・赤坂の老舗テーラー、テイラーアンドクロース代表の隅谷彰宏氏のそんな強い危機感から始まった。

JAXURYとは、「ジャパン・オーセンティック・ラグジュアリー」の略語で、日本発(Japan)の本物の(Authentic)心地よさ(Luxury)を意味する。人々の価値観が大きく変化する中、隅谷氏はモノやサービスだけでなく、生き方やライフスタイルまでを通じて日本の価値を発信するJAXURYの概念を打ち出し、その実現に力を尽くしている。

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