サステナブルなニットをダブルブランドで販売し 国内産地を支援

ニットの横編み機で世界トップシェアを持つ島精機製作所が、国内ニットのファクトリーブランド製品に「BLUEKNIT(ブルーニット)」タグを付けて、販売を支援する取り組みを2022年9月にスタートした。使用後の製品を買戻し、リサイクルまでのプロセスを一貫して行うことで循環型社会の実現にも貢献する。

聞き手 : 小宮信彦 事業構想大学院大学 特任教授、電通 ソリューション・デザイン局 シニア・イノベーション・ディレクター

藤原 由光 島精機製作所 経営企画部 部長

小宮 ブルーニットの概要について教えてください。

藤原 国内のニットメーカーが企画・生産する国産ニット製品に「BLUEKNIT(ブルーニット)」ブランドのタグを付けて、オンラインショッピングサイト「ブルーニットストア」を通じて販売支援する取り組みです。できるだけ環境負荷の少ない製造方法で作られ、かつリサイクル可能な素材だけを用いたニット製品を適時適量むだなく生産するとともに、使用後の製品は買戻し、リサイクルまでのプロセスを一貫して行うことで循環型社会の実現に向けて貢献していきます。現在ニットメーカー5社に参加いただいており、さらに4社が新たに加わる予定です。

イベントに出店し、BLUEKNITブランドをPRした

小宮 どのような経緯でブルーニットの発想が生まれたのでしょうか。

藤原 当社は、全自動で1本の編み糸から1着のニット服を丸ごと立体的に編み上げるホールガーメントの技術を組み込んだニット編み機で世界のトップシェアを持っており、海外の売上比率が約8割を占めます。裁断や縫製代など余分な素材を使わずに済むなど環境負荷の低減には寄与してきましたが、編み機にとどまらずさまざまなレイヤーでサステナブルな取り組みを進めていきたいと考えていました。

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