コンピュータープログラミングニット×Bコープで新市場を切り拓く

カジュアルなニットをモードの世界に持ち込み、設立からわずか1年半でパリコレに進出したCFCL。それを可能にしたのが、3Dコンピューター・ニッティングの手法だ。同社は国内アパレルでは初の世界的認証「Bコープ」も取得。今、最も勢いのあるスタートアップの1つとして注目を集めている。

右/高橋 悠介(株式会社CFCL 代表/クリエイティブ・ディレクター)
左/岡田 康介(株式会社CFCL チーフ・ストラテジー&サステナビリティ・オフィサー〔CSO〕)

服作りの哲学とグローバル視点

シャツからドレス、スカート、ブルゾン、バッグまで、幅広いニットアイテムを展開する「CFCL」。ブランド名は、「Clothing For Contemporary Life(現代生活のための衣服)」の頭文字を取ったものだ。無駄のない洗練されたデザイン、ストレッチ性が生み出す着やすさに加え、洗濯可能で速乾性に優れ、しわになりにくいといった機能性にも長けており、従来のニットの概念を大きく打ち破った。

左/CFCLを象徴するポッタリーカフタンドレス POTTERY KAFTAN 3/¥61,600(税込)/cfcl.jp
右/2023年春夏パリ・コレクションで披露されたCFCL VOL.5 Collection

代表の高橋氏は学生時代に三宅デザイン事務所に入る目標を掲げた。そのために文化ファッション大学院大学に進学し、在学中にデザイナーの登竜門である第83回装苑賞を受賞。修了後に三宅デザイン事務所に入社し、描いたシナリオを見事に具現化させてきた。

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