フェイガー 大きな可能性を持つ農業分野のカーボンクレジット

農業事業者の追加収入源として期待されるのが、温室効果ガス削減によるカーボンクレジットの生成。フェイガーでは、コメ農家とカーボンクレジットの買い手となる企業の双方に公正なビジネスモデルを構想、脱炭素への投資を農業の発展に貢献させようとしている。

石崎貴紘 フェイガー 代表

農業分野の脱炭素
水稲栽培に鍵

農業由来カーボンクレジットのデベロッパー、フェイガー。農業生産者とともに温室効果ガスの排出削減に取り組み、カーボンクレジット認証を受け、それを企業に販売することが事業だ。2020年7月に設立されたスタートアップで、これまで2度の資金調達を実現し、現在約30名のメンバーを抱える企業となっている。

「世界の温室効果ガスエミッションのうち、農業からの排出が占めるのは約12%。大きな数字ではありませんが、ネットゼロを実現するためには無視できない数字です。しかし、農業における脱炭素プロジェクトの割合は0.25%と、とても少ない。ほぼ何も取り組まれていないと言えるような状況です」とフェイガー代表の石崎貴紘氏は話す。

農業分野における温室効果ガスの排出削減には複数のアプローチがあるが、フェイガーでは農作業のオペレーションを変えるだけで推進できる手法に着目している。それが適用されるのは、国内の135万ヘクタールにおよぶ水田だ。

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