日本講談協会 美しい日本語と歴史を次世代へつなぐ
釈台を前に張り扇を巧みに操って物語を読み聞かせる講談。栄華を極めた名家の凋落や親子の情愛に目頭が熱くなる話もあれば、人間らしいおかしみに共感したり笑ったりする話もある。その無限の可能性に魅せられた1人、日本講談協会会長の神田紅氏に日本伝統の話芸を未来へつなげていく活動を聞いた。
神田 紅(講談師/日本講談協会会長)
奈良時代の語り部がルーツ
平成から令和に人気再燃
日本の伝統芸能である話芸は文字通り「話」の芸で、表現方法や演出によって様々な分野がある。講談、落語、浪曲は日本三大話芸という表現もあるくらい、古くから庶民に親しまれてきた。日本講談協会会長の神田紅氏によれば「落語は会話で話が進むのに対して、講談はト書きを語って進めていきます。浪曲は節をつけるのに対し、講談は歌っちゃいけないわけではないですが、本来は語りのみ」で、そのルーツは奈良時代に遡る。
「時の為政者を記録に留めるべく語り伝えた稗田阿礼(ひえだのあれ)がはじまりで、その語りは『太平記』となりました。戦国時代には武将が戦場に御伽衆を呼びよせ、兵士に勇ましい話を聞かせて戦意高揚を図ったり、楽しい話で休息を与えたりしたそうで、前者は講談、後者は落語に通じています。元禄年間には日本橋で辻講釈をしたとの記録が残っていますが、記録のないところでも話を読み聞かせる語り部は大勢いたと思います」
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