びわ湖放送 地元企業との信頼関係を軸に、事業を多角化

ネットを開けば多種多様な情報を簡単に得られる時代だからこそ、自分に最適な情報は手に入りづらくなっているのかもしれない。そのような時代において、滋賀県の情報を滋賀県民に伝えるというピンポイントな発信で存在感を示しているのが、びわ湖放送だ。代表取締役社長の西川忠雄氏に事業戦略を聞く。

西川 忠雄(びわ湖放送株式会社 代表取締役社長)

滋賀県主導で誕生した
独立系放送局

びわ湖放送は、滋賀県主導により「県民のための県民に親しまれる県域放送局」として昭和46年に設立された、県内唯一の地上波民間テレビ局だ。国内の多くの放送局が日本テレビ系やフジテレビ系など全国ネットワーク系列に属するなかで、同局はどの系列にも属さない独立系放送局として運営を行っている。

「滋賀県域は私どもが開局以前からNHKや近畿エリアを対象とした民放準キー局など5局の番組が視聴可能でしたが、滋賀県の情報は多くありませんでした。また、地方紙など地元密着型のメディアが弱かったことから県民の放送局が誕生した経緯があります。全国に13の独立系放送局があるなかの1つです」と代表取締役社長の西川忠雄氏。

収益構造は、約75%がCMの広告収入やテレビショッピングをはじめとする放送枠の販売などの放送事業であり、その他はイベントの企画・運営や映像コンテンツの制作・販売だ。放送する番組は、全体の半分が他局から購入した番組、40%がテレショッピング、そして10%が自社制作という割合になっている。

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