「脱3K」により、人が集まり定着する活気ある組織を実現
山下商店は、「全社員の幸福を追求し、共に心を高めあいながら、仕事を通じて地域や社会の発展に貢献すること」を理念に、金属リサイクルや産業廃棄物処理といった事業を展開。研修・教育や職場環境の整備などで社員のモチベーションを向上させながら、事業変革を推し進めている

山下 唱徳(株式会社山下商店 代表取締役)
社員満足を高めることで
社員が定着、採用にも好影響
リサイクルや産業廃棄物処理事業は、一般的に「キツイ・キタナイ・キケン」という、いわゆる「3K」のイメージが根強い業界だ。しかし、大分県を拠点とする山下商店の本社ヤード(速見郡日出町)を訪ねた人は、全く違った印象を受けるに違いない。社員たちは来客に笑顔で挨拶をし、車が来ればフォークリフトを降りて駐車場まで誘導する。環境整備やマナーを徹底した成果が社内文化として表れた、活気に溢れる職場だ。
「祖父が1945年8月に創業したと聞いていますが、終戦前後とのことで正確にはわかりません。父の代になってからは叔父と2人で自動車の解体やパーツ取りなどを個人事業としてやっていました。そんな中、2004年に、私がベンチャー企業の取締役を辞して30歳で家業に入るにあたって、事業を法人化。社員0の個人商店からのスタートでした。会社を大きくするつもりはありませんでしたが、一所懸命やっているうちに、仕事が増え、当時父からは反対されましたが、社員募集を開始。しかしながら、雇った人が翌日には辞めていくような、人が定着しない時代が長らく続きました。当時の苦労話は尽きるほどありますが、この経験が“人が集まり辞めない組織、定着する組織へ転換するためにはどうすれば良いか?”と考えるようになった原点です」と同社の三代目社長である山下唱徳氏は振り返る。
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