旭食品 多様な卸の機能でイノベーションを促す

1923(大正12)年に食料品、塩干魚類の卸問屋として開業した旭食品。2023年に創業100周年を迎えた老舗企業だ。創業当初より、事業は一貫して食料品の卸問屋。かつ、創業者の一族がずっと経営を続けている同族企業でもある。7代目となる現在の代表取締役社長、竹内孝久氏に話を聞いた。

竹内 孝久(旭食品株式会社 代表取締役社長)

創業以来一貫した問屋業
一族が「和して同ぜず」

「旭食品には創業者が決めた継承ルールがあるんです。6人兄弟だった私の祖父世代は1番上から3番目までが旭食品の経営に携わり、4番目から6番目までは県外で支店や別の事業を切り盛りし旭食品を支える、というもの。父の世代も同様に3人が社長を継投し、7代目である私の次の8代目と9代目も順調にいけば続きます。非上場でこういったルールを持ちながら100年以上続く企業はあまりないと思います」

こう語るのが2016年に7代目社長に就任した竹内孝久氏だ。取引先である味の素の三代目、鈴木三郎助氏からは「和して同ぜず」という言葉を贈られた。「なれ合いではなく、切磋琢磨しながら作業に勤しめ」という意味で、「仲良くお互いを高めあいながら事業を進めている」のが現在の旭食品だ。

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