トヨタ・コニック・アルファ データ×アート思考で生む新たな地域創生

データサイエンスとアート思考を掛け合わせた「データ アート&サイエンス」の活用による地域創生プロジェクトが、滋賀県で進んでいる。滋賀大学とトヨタグループの連携をきっかけに始まった同プロジェクトの特徴や今後の構想について、トヨタ・コニック・アルファ代表の山下氏に聞いた。

山下 義行(トヨタ・コニック・アルファ株式会社 代表取締役社長)

データサイエンスとアート思考を掛け合わせた「データ アート&サイエンス(DAS)」の活用によって、滋賀県の地域創生を目指すプロジェクトが進んでいる。そのキックオフ集会である「滋賀みらい構想会議」が、彦根市で2024年3月に開催された。日本初のデータサイエンス学部を持つ滋賀大学や、オーストリアのリンツ市にある世界的文化機関「アルスエレクトロニカ」の関係者、産業界からは地域に根付くサプライヤー企業や地場企業の関係者、地域住民など、総勢約50名が集まり、滋賀の未来構想について話し合った。

2024年3月に彦根市で開催された、DASプロジェクトのキックオフ集会「滋賀みらい構想会議」トークセッションの様子

昼食には、滋賀県を代表する郷土料理の鮒寿司が振る舞われた

従来のデータサイエンスに
アート思考をプラスしたDAS

この地域創生プロジェクトは、滋賀大学とトヨタグループの連携に端を発する。

「トヨタグループと滋賀大学は2017年より、データサイエンスを通じた交流を開始しました。その流れの中で両者は、これからの時代に必要なのは、一企業や一産業に止まらない、地域ともしっかり連携を取ったデータ活用のフェーズだという気付きを得ました。当社はちょうどその頃、地域の生活者のデータをどう扱うかという課題に取り組んでいたタイミングだったので、その段階でプロジェクトに参画させていただきました」とトヨタ・コニック・アルファ代表の山下義行氏は語る。

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