髙橋金属 高い金属加工技術をベースに、環境改善に取り組む

日本の基幹産業である金属工業。利便性の向上や経済の活性化を生む一方で、環境に負荷をかけるという課題もある。コインの表裏のような関係にある双方の領域で、髙橋金属は相互に密接な関係をもちながら事業を展開している。代表取締役社長の髙橋康之氏に事業概要や、今後の戦略、展望を聞く。

髙橋 康之(髙橋金属株式会社 代表取締役社長)

企画・設計から保証まで
ワンストップサービスを展開

髙橋金属は1940年に板金加工業で創業以来、80年以上にわたり金属加工技術を磨き続けてきた。その技術の1つが「超塑性加工」だ。高温域で一定の歪み速度で変形させたときに200%以上に伸びる“超塑性”と呼ばれる現象を用いた方法であり、スピーディかつ柔軟に金属を加工することができる。

高い技術力に加え、部品加工の受託業務だけでなく設計段階からメーカーに入り込み、企画の提案、開発、さらにエンドユーザーの保証まで一貫して行う点も同社の強みだ。その背景について、代表取締役社長の髙橋康之氏は次のように話す。

「板金の次にプレス加工・金型製作、パイプ加工、そして組立と、金属加工の製造過程を全て担えるようになりました。さらに自社で開発もお手伝いしたい、自社製品をもちたいと考えて、取引先メーカーに出向してトレーニングをしてもらったのです」

メーカーは採算の合わない製品であっても都合上、開発・製造をしなければならないケースがある。それを髙橋金属が受託し、現場で学びながら開発力を身につけることで、双方に価値のある関係性を構築した。

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