AOBEAT お茶との接点を増やし、お茶の可能性を伝える

茶の栽培面積・生産量は全国的に減少しており、茶葉の価格が落ち、生産者の高齢化が進み、耕作放棄地も増加している。この課題が多い業界で、お茶にまつわる事業を手掛けるベンチャー企業が、AOBEAT(アオビート)だ。お茶どころ静岡で起業した辻せりか氏に、創業の経緯や今後の構想を聞いた。

辻 せりか(株式会社AOBEAT 代表取締役社長)

お茶の栽培面積、生産量が日本一の静岡で、今新たな観光スポットとして注目を集めているのが、茶園だ。県内7カ所の茶園内に設置したテラスで茶畑の景観を楽しみながら、同地の茶農家が育てた茶葉でお茶を飲むサービス、「茶の間」。コロナ禍にも関わらず、2021年4月から2022年3月の1年で約3700名が利用し、メディアにもたびたび取り上げられている。

標高350mから絶景を望む「天空の茶の間」(静岡市)

この「茶の間」を企画・運営するのが、2021年に設立されたベンチャー企業、AOBEAT(アオビート)。「茶の間」自体は2019年にスタートしているが、その立ち上げに携わったのがAOBEATのメンバーで、同社は現在、茶の間のほか茶葉の卸売、小売、カフェの経営から教育プログラムの運営に携わっている。なぜ、お茶業界で起業したのか。その背景には、代表の辻せりか氏の「驚き」があった。

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