SHINKAI 「深海魚直送便」で伝統漁業を活性化

水深2500mを誇る日本最深の駿河湾に面しており、多種多様な深海魚が水揚げされる沼津市の戸田港。そこを舞台にして、2020年、「深海魚直送便」というユニークな鮮魚の販売ビジネスが始まった。同事業を担うSHINKAI代表の青山沙織氏に、起業の経緯や事業の差別化の工夫、今後の展望などを聞いた。

青山 沙織(SHINKAI 代表)

地域おこし協力隊を経て
「深海魚の聖地」で起業

人口3000人にも満たない小さな集落にありながら、戸田港は8隻の深海魚漁用のトロール船を有し、「深海魚の聖地」とも呼ばれている。夜明け前の午前3〜4時ごろに出港した漁船は、5回の漁を終えて夕方に帰港する。水揚げされた魚介類は、通常であれば翌朝の市場で競りにかけられるが、「深海魚直送便」では帰港後すぐに仕分けし、その日のうちに発送する。早ければ、市場に買いに行くよりも早いタイミングで自宅に届くとあって好評だ。

青山氏が深海魚直送便を創業したのは、2020年4月のこと。兵庫県尼崎市出身の青山氏は、もとは漁業の知識や経験はゼロだった。

「地元のメーカーで会社員として働いていましたが、自分で事業を起こしてみたいという思いが大きくなり、沼津市が募集していた地域おこし協力隊に応募しました。募集要項に書いてあったのは、『深海魚を使って町おこし』。深海魚なんて面白そうですし、何かのビジネスにつながるかもしれないと思ったのです」と青山氏は語る。

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