量子コンピュータの社会実装 新技術をベースにした未来の共創法

将来、リアルタイムの超高速最適化計算を、少ない電力消費で実現できると期待される量子コンピュータ。その実用化を前に、住友商事では社会実装に挑戦するプロジェクトを立ち上げた。誕生しつつある技術の用途を生み出すため、ビジョンを打ち出し共創の仲間を集め、実証を続けている。

寺部雅能 住友商事QXプロジェクト代表 /Founder(左)、蓮村俊彰 同プロジェクト Founder

現在のコンピュータとは異なる仕組みで情報を処理し、複雑な計算を短時間で処理できると期待される量子コンピュータ。強力な処理能力に加え、消費電力が少ないことも魅力になっている。膨大な演算を高速処理しようとすると、現在のコンピュータでは電力消費が多くなりすぎ、世界の電力消費量を押し上げ続けているためだ。

その将来性に注目したGoogle社、IBM社、Microsoft社、Alibaba社などは巨額の研究開発費をこの分野に投資。また、日本政府は2020年1月に「量子技術イノベーション戦略」を公表した。世界に遅れを取らないよう、10~20年という中長期的な視点に立った戦略を立て、官民での取組を始めたところだ。

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