ケンミン食品 グルテンフリー商品で世界市場開拓に挑む

1950年に神戸で創業したケンミン食品は、国内ビーフン市場の約5割を占めるトップメーカーだ。コロナ禍の巣ごもり消費を追い風に国内での需要拡大を図りつつ、世界的なグルテンフリー需要に応え、欧米などの市場開拓にも力を注ぐ。同社の事業変革と成長戦略について、3代目代表の高村祐輝氏に聞いた。

高村 祐輝(ケンミン食品株式会社 代表取締役社長)

台湾出身の創業者が開発した
世界初の味付き即席ビーフン

台湾出身の創業者・高村健民氏にちなみ、「健康(健)を皆さま(民)に」という理念を掲げるビーフンメーカーのケンミン食品。同社は第二次世界大戦後、台湾から引き揚げてきた日本人の「もう一度、本物のビーフンを食べたい」という声に後押しされて、10畳の自宅兼工場で製麺を開始したことに始まる。

台湾出身の創業者・高村健民氏(右から2人目)

「当初は、生麺をつくっては街の中華・台湾料理店に納めていました。その後は日持ちさせるために、茶葉の乾燥技術を応用して生麺を乾麺へと変え、西日本を中心に販路を広げていきました」と3代目社長の高村祐輝氏は語る。

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