ユーハイム 全社員が「職人」としてお菓子作りを追求する

贈答用洋菓子として根強い人気を誇るバウムクーヘンを筆頭に、クッキー、ケーキ類を主力商品とするユーハイム。同社は2022年、日本出店100周年という大きな節目を迎えた。伝統ある同社を牽引する代表取締役社長の河本英雄氏に、現在の成長戦略と新事業開発、今後へのビジョンを聞いた。

河本 英雄(株式会社ユーハイム 代表取締役社長)

2022年に日本出店100周年を
迎えたユーハイム

ドイツ人菓子職人のカール・ユーハイム氏が1909年、中国・青島市で菓子店を開業したことからユーハイムの歴史は始まった。その後、捕虜として日本にやってきたカール氏が、日本で初めてバウムクーヘンを焼いたのは1919年、広島県物産陳列館でのことだった。「この国にはこれからお菓子が必要になる」との考えから、間もなく日本に永住する決意を固めた同氏は、まず横浜に、関東大震災後は神戸に店舗を開き、ユーハイムの黎明期を築いた。カール氏が1945年に逝去すると、残された職人たちが「ユーハイム商店」を立ち上げた。

以来、一貫して創業期からの伝統を守り、素材の味がわかるシンプルな美味しさを追求してきた同社は、2022年の日本出店100周年の節目に向け、数年前から記念事業を準備してきた。

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