ICS-net 食品製造段階で生じるフードロス削減を目指す

ICS-netが運営する「シェアシマ」は食品業界が抱える様々な課題解決のためのウェブプラットフォームだ。食品原料等の情報を細やかに掲載し、食品産業に携わる人々が食材をシェアしやすい環境を整えることで、製造段階で発生するフードロスの削減を目指す。

ICS-net代表取締役の小池祥悟氏

食品メーカー勤務で感じた
課題の解決に向けて起業

長野市に本拠地を置くICS-netは、約20年間食品メーカーにて商品開発等に携わった代表取締役の小池祥悟氏が2017年に設立した企業だ。食品原料のサプライヤーとバイヤーが売買を行うウェブプラットフォーム「シェアシマ」のほか、食品開発の専門メディアや未利用原料を活かすアップサイクル・フード、食品製造したい人と工場を繋げるOEM、食品製品データベースサービスなどを提供する。

シェアシマの会員数は3700人超。名称には「その原料シェアしませんか?」という意味が込められている。起業の背景には、小池氏が会社員時代に抱いた問題意識があった。

現在の会員数は3700人超

「食品業界では、商品の減産や廃番などによって食品原料が大量に余ることがあります。 各社とも無駄にしないための努力をされていますが、現実には廃棄せざるを得ないことも少なくありません。もし、原料が余っている人と使いたい人をマッチングするWebサービスがあれば、これまで廃棄されていた食品原材料を有効活用できるようになるのでは、と思い、起業を決意しました」(小池氏)

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