長野県・阿部守一知事 社会を変革し、新時代を創造する

確かな暮らしを守り、信州からゆたかな社会を創ることを目標に掲げる長野県。2023年度スタートの総合計画「しあわせ信州創造プラン3.0」では、変化が急激で将来の予測が困難な時代を乗り越えるため、「守り」だけでなく「攻め」の姿勢を盛り込んだ。阿部守一知事に、同計画のポイントについて聞いた。

阿部 守一(長野県知事)

――2023年度から取り組まれている新たな総合計画「しあわせ信州創造プラン3.0」のポイントについてお聞かせください。

新総合計画は、2022年度までの「しあわせ信州創造プラン2.0」を「Ver3.0」に進化させたもので、「確かな暮らしを守り、信州からゆたかな社会を創る」を基本目標に掲げています。前計画の基本目標である「確かな暮らしが営まれる美しい信州」の概念を引き継いでおり、「確かな暮らし」には、未来に向けて希望を持ち、安心して暮らせる社会を目指そうという思いが込められています。

「確かな暮らし」は、近年大きく揺らぎました。1つは新型コロナウイルス感染症によるものであり、もう1つはコロナ禍から立ち直る過程におけるエネルギー価格をはじめとするさまざまな物価の高騰によるものです。こうした状況を踏まえ、「Ver3.0」では、さらに「確かな暮らしを守る」を強調することにしました。

今、世の中は非常に速いスピードで変化しています。そうしたなかで「確かな暮らしを守る」ためには、「守る」と同時に「攻める」ことも重要だと考えています。例えば、デジタル化をさらに進めることで暮らしの利便性を向上させたり、産業の生産性を向上させたりする。物質的な豊かさだけでなく、心の豊かさも含め、県民の皆さんのウェルビーイングを向上させる。こうした思いを込めて「ゆたかな社会を創る」を掲げました。ここ信州から先頭に立って取り組んでいきたいと思っています。

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