日立製作所のデザイン理念 協創とDXで新価値の創造を目指す
鉄道やエネルギー、金融、製造業など幅広い分野で事業を展開する日立製作所。社会のさまざまな分野で活動する数百人規模のデザイナーを有するデザインカンパニーでもある。DX推進のフラグシップ拠点Lumada Innovation Hub Tokyoでは、デザイン起点の協創型プロジェクトを展開する。
ラボとスタジオ
2つの機能がデザインの強み
日立グループのデザイン部門の歴史は、1957年に家電事業部の意匠研究所として発足したことに始まる。以降、グループの事業拡大に伴い、モノのデザインからコミュニケーションのデザイン、サービスのデザインという新しい領域へ、デザインの幅を広げてきた。
総合電機メーカー、社会インフラ企業としてのイメージが強い日立だが、グループには数百人規模のデザイナーがおり、世界で約10カ国にデザイン拠点を持つ、デザインカンパニーでもある。
日立でデザイナーとして働く人材のバックグラウンドは多様で、デザインを専門に学んだ人材から、社会学、文化人類学、心理学、哲学、機械工学を学んだ人材まで、様々な専門性を持っている。デザイナーの職種・肩書も、プロダクトデザイナー、インタラクションデザイナー、サービスデザイナーをはじめ、ヒューマンインサイトを専門とするデザインリサーチャー、デザインとビジネスをつなぐビジネスデザイナー、最新技術の活用を探るクリエイティブテクノロジストと多岐にわたる。
「日立のデザインは研究開発と実装の両方があることが強みです」と日立製作所・Design Studioに所属するChief Design Strategistの赤司卓也氏。
「デザイナーと研究者が一体となったR&D部門でデザインの可能性を広げる活動をしながら、ビジネス部門であるDesign Studioでその成果を使ってビジネスや社会実装を実現していく。この両方の機能を持っていることが大きなポイントだと思います」。
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