木津川市で最終発表を実施 市長との座談会から描く未来

木津川市で最終発表を実施
市長との座談会から描く未来
京都府木津川市で実施されたプロジェクト研究「Future Lab. Kizugawa」が約11か月にわたる研究期間を経て、10月27日に研究員による最終発表会が行われた。発表終了後には、木津川市長の谷口雄一氏と研究員による座談会が実施された。
研究員たちは、それぞれの立場から木津川市の課題や魅力を再発見し、自社の経営資源や自身の経験を活かして事業構想計画を策定し、発表した。市民農園の新たな活用、シニア世代の人材マッチング、親子で楽しむお茶体験、子育て支援の居場所づくりなど、いずれの研究内容も市民生活に寄り添い、地域社会の活性を目指すテーマとなっている。
研究員からは「普段の業務では得られない『0から1を生み出す経験』ができた」「木津川市の資源や人の温かさに改めて気づいた」といった感想が述べられた。
谷口市長は、研究員一人ひとりの構想に耳を傾けながら「どの構想計画も行政計画に通じる完成度を持っている」と高く評価した。また「妄想と構想の違いを考えながら、自由な発想を現実の形に近づけることが大切」と述べ、参加者の主体性と探究心を称賛した。さらに、谷口市長は「行政は広く支える立場にあるが、こうして自分ごととして地域を考え、行動できる人が増えることこそ、まちの力になる」と語り、行政と市民・企業・教育機関が連携しながら地域を動かす新しい形への期待を示した。
研究員は「この出会いを10年、20年と続けていきたい。木津川市を、自分たちの手でもっと魅力的なまちにしていきたい」と力強い決意を示した。今回の構想は終わりではなく、地域への新たな歩みの始まりとしてさらに期待される。

研究を終了し、木津川市長の谷口雄一氏と研究員が座談会にて意見交換を行った
事業構想の研究で広がった
製造現場の思考転換
山田 直行(やまだ・なおゆき)
アルプスアルパイン
第1涌谷製造部 GM(課長)
電子部品および車載情報システムを世界中に供給する総合電子メーカーであるアルプスアルパインは、2024年(1期)、2025年(2期)にわたり、1社型プロジェクト研究を実施している。
1期生として研究を修了した山田直行氏は、事業構想の研究を進める中で、自身の仕事観や現場での関わり方に大きな変化が生まれたと振り返り、その経験を2期生に向けて事例として紹介した。
「これまでは製造現場を主軸に仕事をしてきましたが、顧客と直接対話し、自ら正確な情報を把握した上で、そこに『プラスアルファの価値』を加えて提供するという視点は、これまで以上に重要な意味を持つようになりました。中でも大きな変化の一つが、『顧客』や『最終ユーザー』を起点に考える姿勢です」
約1年間の研究を通じて、自身の知識や経験を“縦”にも“横”にも広げることができたという実感があり、それが結果として、現場での判断や行動の幅を広げることにつながった。さらに、“お客さまにとって本当に価値あるものとは何か”を意識して行動することの重要性に気づいたという。
「仕事と事業構想を両立する中で、毎週のように悩む日が続きました。しかし、事業構想計画をまとめ、その先には大きな解放感が待っている。事業構想のサイクルを一度経験することで、事業としての考え方はもちろん、思考そのものが変わるチャンスがあります。ぜひ最後までやり切ってほしい」と、自身の経験をもとに2期生へエールを送った。

1期生の山田氏は、2期生に向けて事業構想の研究で得た視点、事業構想の必要性を話した
プロジェクト研究
プロジェクト研究は、事業構想大学院大学 修士課程のカリキュラムのエッセンスを活かし、研究参加者の新たな事業構想と事業計画構築を行う1年間の研究会です。
担当教授が1年間を通じて、多彩なゲストを招きつつコーディネートとファシリテーションを行い、研究員の知見を高めながら推進していきます。
プロジェクト研究 概要
研究会:定例研究会(1回4時間、隔週24回開催、共同研究会年6回)等
形式:テーマ型/一社型
目的:新規事業、既存事業の再構築、地域活性などの構想・構想計画構築
定員:10〜15名
主担当教員:事業経験豊富な実務家教員
事業構想セミナー・説明会
セミナー、プロジェクト研究の説明会を実施しています。
【月刊事業構想 記念シンポジウム】
先駆ける関西、ファーストペンギンの心意気
サミット 2026
2/12(木)15:00〜19:00 大阪校
地域活性構想ラボin青森 オープンキャンパス
・青森市(会場:ワ・ラッセ)
3/6(金)13:00~、3/7(土)9:30~
・八戸市(会場:はっち)
3/13(金)13:00~