キッソオ めがね産業の再興を目指し、地域との連携を強化

「めがねの産地」として知られる鯖江。この地でめがねの材料総合商社を営みながら、現状を冷静に把握し、新たな事業を展開するキッソオ。同時に産業復興にも注力し、地域で連携し、めがねの魅力を伝えようと活動している。目指す「KISSOランド」の開設により、どのような未来を描いているのか。

吉川 精一(株式会社キッソオ 代表取締役)

めがねを売るのではなく
販路を先に開拓する

キッソオは1995年に鯖江市で創業した、めがね製造に関する材料の総合商社だ。現在はめがね用材料事業のほか、同じ材料や製造技術を活用したアクセサリー事業も展開し、業界の新たな発展の場を切り拓こうとしている。

アクセサリー事業を立ち上げたのは、同社代表取締役の吉川精一氏。「私が大学生のときに父がグループ内で創業し、その関係を活かすことですぐに軌道に乗りました。卒業したら後を継ぐよう言われましたが、まずはグループ企業で企画を2年弱経験し、24歳でキッソオに入社しました」と振り返る。

入社後、吉川氏は社長就任に向けて会社を大きくしようと、材料販売の海外貿易の強化や中国での材料製造、安価なフレームの輸入販売などの戦略を立て実行するも、思うような結果は出なかった。気づけば10年が経過し、「実績をつくらなければ社長になれない」というプレッシャーのなか模索を続けた。

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