ホーユー 保守性を打破し、新たなチャレンジを促進

家庭用ヘアカラー商品の中でも、「ビゲン」という名は多くの人になじみがあるだろう。製造・販売しているのが、名古屋に本社を置くホーユーだ。揺るぎない地位を築いた老舗企業ながら、常に先を見据え、掲げた将来のビジョン達成に向けて社内起業も促進するなど、様々な挑戦を進めている。

佐々木 義広(ホーユー株式会社 代表取締役 社長執行役員)

3人の「朋友」が設立し、
国内市販品ヘアカラー最大手に

ホーユーの始まりは、1905年に創業者の水野増次郎氏が立ち上げた「水野甘苦堂」で、当初は家庭薬の製造販売を手掛けていたという。1923年、法人化する際に水野氏を含む3人の「朋友」が合同出資したことから会社名を「株式会社朋友商会」とし、1964年の社名変更でホーユー株式会社表記となった。現在の事業は大きく分けて3つ。日本国内の一般消費者に向けた頭髪化粧品の開発・製造・販売を行うコンシューマー事業、理美容室を対象とした頭髪化粧品の開発や製造・販売を行うプロフェッショナル事業、そして海外の国々の文化や習慣に合わせた頭髪化粧品の開発や製造・販売を行う海外事業を展開している。日本国内における市販品ヘアカラー最大手企業だ。

代表取締役の佐々木義広氏がホーユーに入社したのは1990年。最初は研究所所属で「当時は美容院向けのパーマ剤の開発を担当。その後に異動した現・商品企画では、いろいろな商品を作りました。一般向けの商品である『メンズビゲンワンプッシュ』も私が開発したし、『シエロ ヘアカラークリーム』や『ビゲン 香りのヘアカラー』の企画にも携わりました。企画開発は楽な仕事ではないので、毎日夜遅くまで働いていましたが、お客様のために商品を生み出す仕事は楽しかったです」と振り返る。

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