福岡地所の未来戦略 街の魅力を高め、福岡をおもしろく
総合デベロッパーの福岡地所は、オフィスビルや住宅、商業施設などの開発・運営で、地元福岡の活性化に貢献してきた。近年は事業の多角化を推進し、物流がコア事業に加わったほか、研究開発施設やエネルギー事業への投資・開発も強化している。

福井 智彦(福岡地所株式会社 執行役員
開発事業一部・二部・三部・四部、エネルギー事業部担当)
地元の総合デベロッパーとして
福岡とともに成長
福岡地所は1961年、福岡相互銀行(当時)の保険代理店として設立。1970年代には不動産業に進出し、その後は総合デベロッパーとして福岡とともに成長してきた。1996年には、福岡市博多区の再開発プロジェクトで手掛けた「キャナルシティ博多」が開業。ショッピングモールや映画館、ホテル、オフィスなどの大規模複合施設で、博多のランドマークになった。
「キャナルシティ博多がある住吉エリアは、かつて治安に課題を抱える地域でしたが、この再開発によって街のイメージが大きく変化しました。この事業によって、私たちは『福岡地所はここまでやる』という意志を内外に示すことができました」
福岡地所執行役員の福井智彦氏は、こう振り返る。その後は、2011年開業の「木の葉モール橋本」などの大規模商業施設やオフィスビル、住宅、ホテルなどを開発・運営してきた。
他社とは一線を画す強みの1つは、海外の著名な建築家やデザイナーを積極的に起用する、デザインへのこだわりだ。キャナルシティ博多をはじめ、分譲住宅からオフィスビルに至るまで、多くのプロジェクトで海外の建築家と協業。機能性だけでなく審美性にも優れた建築物を生み出し、独自のブランドイメージを確立した。
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