日華化学 EHD戦略と化粧品新工場の稼働により成長を加速

化学業界のニッチトップカンパニーとして知られる日華化学は、「世界中のお客様から最も信頼されるイノベーションカンパニー」を目指し、様々な戦略を実施している。社会課題の解決に寄与するEHD戦略と、化粧品新工場の建設による生産体制強化などについて話を聞いた。

江守 康昌(日華化学株式会社 代表取締役社長)

現場の課題解決が
イノベーションを生む

繊維産業が盛んな福井で1941年に創立し、精練や染色、柔軟など、繊維加工工程に必要な様々な薬剤を84年間にわたり製造販売してきた日華化学。国内では、繊維加工用薬剤やクリーニング業界向けの薬剤等で、長年トップシェアを保持している。また、1968年の台湾での合弁会社設立以降、アジアを中心に海外にも事業を拡げてきた。

1980年代には繊維加工で培った技術を毛髪科学に応用し、ヘアケアを中心とした化粧品事業へも参入。美容室専売品のシャンプー、トリートメント、スタイリング剤やヘアカラー剤などを自社ブランドで提供しており、化学品、化粧品いずれもプロ向けに特化して、拡張を続けてきた。

「創業者である祖父のモットーは『製品を売るにあらずして技術を売る』です。製品を販売するだけでなく、お客様の現場に入り込み、実際の使用環境で製品の性能を確認しながら技術改良を重ね、現場の課題からイノベーションを起こしてきました」と話すのは同社代表取締役社長の江守康昌氏だ。

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