ヨウ素事業のトップランナー 次の50年、100年を見据えた種まきを
2027年に創業から100年を迎える伊勢化学工業。ヨウ素、天然ガス、金属化合物の製造・販売を行い、特にヨウ素分野では、世界有数のサプライヤーとして幅広い分野にヨウ素・ヨウ素化合物を供給する。ペロブスカイト太陽電池や量子ドットなど、ヨウ素の新しい用途開発にも積極的に取り組んでいる。
粕谷 俊郎(伊勢化学工業株式会社 代表取締役兼社長執行役員)
マイニングから製品化までを完結
時代に合わせヨウ素の用途を開拓
1811年、フランスの化学者によって発見されたヨウ素。古くは海藻に含まれるヨウ素を燃焼して取り出す手法が使われていたが、1960年代前半から、地下深くに眠る古代海水である「かん水」から大量のヨウ素を取り出す手法(ブローイングアウト法)が確立された。
ブローイングアウト法によってヨウ素を濃縮・採取する設備。同技術は大量のかん水の連続処理に適しており、国内外のヨウ素製造プロセスの主流で、1960年代前半に伊勢化学工業が業界に先駆けて開発した
現在、世界で生産されているヨウ素は年間約3万5000トン。ヨウ素を産出する地域は極めて限られており、そのほとんどがチリと日本で、日本は約30%を生産。資源の少ない日本にとって、貴重な地下資源となっている。
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