近距離モビリティ「WHILL」 高齢者移動支援から用途を拡大中

「高齢者向け」とされる製品は、既存の代替から、全く新しい市場や用途の開拓へと駒を進めている。高齢者の外出意欲を維持する、近距離移動手段として注目されるのがWHILL。電動車いす規格など、歩行領域をカバーする移動手段に対する社会の認識を変えることを目指している。

杉浦 圭祐
WHILL法人レンタル事業本部 本部長

 2011年の東京モーターショーに出展され、大きな注目を集めたWHILL。カテゴリーで言えば電動車いすだが、「私たちは、WHILLを電動車いすとは位置付けていません。一般的に、歩行が困難になると杖を使うようになり、さらに悪くなれば手押しの車いす。そして電動車いすは最終手段というイメージがあると思います。そうではなく、WHILLは積極的に乗りたいもの、乗ってどこかに行こう、と思って頂くための近距離モビリティです」と同社法人レンタル事業本部本部長の杉浦圭祐氏は話す。

初号機であるModel Aを発表したのが2014年。その後、普及モデルとしてModel Cを2017年に発表。現在はさらに改良を重ねたModel C2のほか、よりコンパクトで折りたためるModel F、スクータータイプのModel Sを販売している。最高速度はいずれも時速約6km。大人が早足で歩く程度の速度で移動が可能だ。

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