介護と仕事の両立支援のリクシス リテラシー向上へ情報が重要

高齢人口の増加に伴い、働き盛りの世代で家族の介護に直面する人が増えている。超高齢社会へ向けたAgeTech(エイジテック)ベンチャーとして2016年に設立したリクシス。ICTを活用し、仕事と介護の両立に悩むビジネスパーソンを支援する。

佐々木 裕子(リクシス 代表取締役社長 CEO)

経済の活性維持へ
ビジネスケアラー支援が必要

少子高齢化が進み、生産年齢人口の減少が続くなか、仕事をしながら家族などの介護に従事する「ビジネスケアラー」が増えている。経済産業省の調査では、介護による労働総量や生産性の減少が日本の労働損失に与える影響は甚大で、ビジネスケアラー発生による経済損失は2030年時点で約9兆円に迫ると推計している。

日本において介護が大きな社会問題となるなか、「ビジネスケアラーの支援を中心に、介護する側もされる側も幸せに、長生きすることに対して前向きになれる社会を作りたいと、立ち上げたのがリクシスです」と同社社長の佐々木裕子氏は話す。

仕事と介護の両立支援サービス「LCAT」の企業へ向けた提供をメインに、多種多様な介護情報をまとめて配信するメディア「ライフサポートナビ」や、ビジネスケアラー同士が実践的な情報をシェアする「全国ビジネスケアラー会議」の運営などを展開。2021年3月に、超高齢化社会における新しい家族コミュニケーションツールとして、スマホアプリのバーチャルペット「おせっかいネコ」を開発、リリースした。

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