DopeNess 地域に根付いたプロeスポーツチームへ
史上初のeスポーツ・ワールドカップが今年開催され、視聴者数は5億人に及んだと言われている。さらに2025年には第1回オリンピックeスポーツ大会が開催予定だ。破竹の勢いを見せるeスポーツの世界について、徳島でプロチームを運営する合同会社DopeNess 代表社員の宮本全人氏に聞いた。

宮本 全人(合同会社DopeNess 代表社員)
サブカルに理解ある徳島で
eスポーツ協会を設立
盛り上がりを見せるeスポーツの世界。一般社団法人日本eスポーツ連合が発売した「日本eスポーツ白書2023」(2024年1月刊行)によれば、2022年のeスポーツ市場の規模は125億円にまで伸び、前年比127%を記録した。さらに、2025年には217億円と右肩上がりで成長する予測が出ている。
そして徳島にもプロeスポーツチームがある。徳島市を拠点とする「DOPENESS TOKUSHIMA(ドープネス トクシマ)」だ。創設者は、合同会社DopeNessの 代表社員であり、農業資材リサイクルの会社も経営する宮本全人氏だ。
「岡山大学を卒業後、地元徳島に戻り、2013年にリサイクル会社を起業しました。徳島青年会議所に所属して活動するなかで徳島にeスポーツ協会を設立しようという話があり、自分もゲームをやっていて興味があったことと、徳島でeスポーツに取り組んでいるところがほぼなかったので、面白さや可能性を感じました」
宮本氏が可能性を感じた背景には、徳島がサブカルチャーに理解のある地と実感していたことがあるという。それを象徴するものが、徳島で毎年春秋に2回開催される、アニメやゲームなどのエンターテインメントが集う総合イベント「マチ★アソビ」だ。
「日本最大級のアニメ系イベントです。協会設立前からこのイベントではeスポーツのステージなどもやっていて、県としてもeスポーツへの取り組みを始めているという話を聞いていたため、良いタイミングだと思いました。今も、協会は県にバックアップしてもらっています」
2019年に協会を設立し、宮本氏は副会長に就任した。その頃に、徳島出身で当時は大阪でPUBGモバイル(バトルロイヤルシューティングゲームであり、eスポーツの人気種目)のアマチュアチームを運営している知人から、「協会公認のチームにしてほしい」と連絡を受ける。
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