ミカモフレテック いちごの周年栽培を活かし、地域を活性化
徳島西部のにし阿波地域で2024年4月、「にし阿波いちごタウン構想コンソーシアム」が設立した。同地の特産物であるいちごの新規就農者を増やすことによる地域活性化を目的としており、農業法人のミカモフレテックも参画している。同社の事業構想とコンソーシアムの今後について、社長の関氏に聞いた。

関 成章(有限会社ミカモフレテック 取締役社長)
徳島県西部を流れる吉野川の中上流域に位置し、にし阿波地域と呼ばれる美馬市、三好市、つるぎ町、東みよし町。夏秋いちごと促成いちごの栽培を組み合わせることで一年を通したいちご栽培を可能にした、国内では珍しい周年いちごの産地だ。2024年4月、同地域では官民が連携し、この特徴を活かして新規就農者を受け入れ、地域の再生と活性化を図ることを目的にした「にし阿波いちごタウン構想コンソーシアム」が設立された。
経営コンサルタントと
農業法人社長の二足の草鞋
東みよし町に本店を置くミカモフレテックも、同コンソーシアムに参画する企業の1つだ。同社はIT技術を活用したいちごの高設栽培施設の開発・販売から、育種や苗販売、商品開発、果実の販売、コンサルティングまで一貫して手掛けている。
「当社はいちご栽培の設備を売る会社として、1999年に設立されました。当時は施設園芸への設備投資に補助金が多く交付されていた時代だったので、どんどんハウスが建設され、農家も増えていました。しかし、その後補助金が減少していくに連れ、栽培設備が売れなくなってきた。そこで、ミカモフレテックは設備を売るだけでなく、生産された地域のいちごを全量仕入れて売るというJAのような事業や、自社生産も開始しました。しかし、なかなか経営改善が難しく、私が勤めているビジネスポートフォリオデザインというコンサルティング会社に相談がありました」と取締役社長の関成章氏は語る。
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