関東大震災100年に考える 次の大地震に備える新規事業とは

1923年9月の関東大震災から100年。何度も災害に見舞われつつ、日本の地震研究や災害対策は長足の進化を遂げた。人口減の中、次の大災害へ備えるために、平時から生活の質向上に役立つ「防災ビジネス」による新市場の創造が貢献しそうだ。

目黒 公郎(東京大学教授
同大学院総合防災情報研究センター長)

1923年9月1日、相模湾北西部を震源としてマグニチュード7.9の「大正関東地震」が発生した。この地震がもたらした災害「関東大震災」は、関東地方と静岡・山梨県で死者・行方不明者が10万人超に達した。中でも現在の東京都千代田区、中央区、港区、文京区、台東区と江東区、墨田区の一部にあたる地域、旧東京市の4割以上を焼失。当時の社会に大打撃を与え、明治維新後の歴史の転換点の1つになった。100周年に当たる2023年は、東京都を中心に様々な記念事業が計画されている。

関東大震災100周年に向け準備が進む (写真は都立横網町公園)

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