「習慣化」で三日坊主を脱却 ヘルスケアへ事業領域を拡大

アプリを中心に多数のデジタルヘルスサービスが登場しているが、ユーザーの離脱防止に課題を持つ企業は多い。WizWeは伴走者がユーザーの行動の習慣化を後押しするサービスを展開、語学教育からヘルスケアへと事業領域を拡大し、未病・予防社会の実現を目指している。

健康増進活動では7割が三日坊主

PHR(パーソナルヘルスレコード)を利用した健康管理アプリが多数登場しているが、健康状態や改善すべき行動が明らかになったとしても、それを実行に移し習慣化することは非常に難しい。花王が2022年に実施した調査によれば、健康習慣全般に関する悩みの第1位(男女合計)は「続かないこと」(32.3%)で、さらに67.7%の人が「三日坊主の経験がある」と回答している。

「2040年には、日本の全人口の38%が65歳以上の高齢者となり、医療・介護費は100兆円を超えると予測されています。日々の生活習慣が改善し、未病・予防が達成できれば、健康寿命が大幅に伸びて社会課題解決につながります。しかし、そこで課題になるのが三日坊主。三日坊主から抜け出すための解決策は、伴走者による寄り添いです」と話すのは、WizWe代表取締役社長の森谷幸平氏。同社は、行動の習慣化を後押しするプラットフォームサービス「Smart Habit」を開発・運営するユニークなスタートアップで、メンターサポートによる学習やフィットネスの習慣化で高い成果を挙げている。

森谷 幸平 WizWe 代表取締役社長

パーソナルトレーニングジムの流行に見て取れるように、行動を習慣化するための専属の伴走者の効果は絶大だが、課題はコスト面であり、ジム等では1名1ヶ月数万円の費用がかかることも珍しくない。

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。

  • 記事本文残り74%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全文読むことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。