AIを活用したサービス開発が加速 注目のヘルスケア事業11選

ヘルスケア領域では、AIやIoTなどのテクノロジーを活用したサービスや、治験や医療教育、PHRの情報流通に関する課題に着目したソリューションなど、さまざまな新規ビジネスが登場している。アイデアと独創性に富んだ注目すべきヘルスケア事業を紹介する。

Hinotori
国産初の内視鏡手術支援ロボット

手術支援ロボットシステム「hinotori」

近年、外科手術においては、腹腔鏡や内視鏡などを用いて身体への負担(侵襲)を軽減する低侵襲手術が進展し、手術支援ロボットのニーズが拡大している。

しかし、世界屈指のロボット大国である我が国は、産業用ロボットで世界市場の半分以上のシェアを有しながらも、これまで国産の手術支援ロボットは上市されていなかった。

そうした中、医療機器メーカーのシスメックスと川崎重工業が共同で設立したメディカロイドは、2015年から手術支援ロボットシステム「hinotori(ヒノトリ)」の開発に着手。2020 年8月に国産初の製造販売承認を取得した。

既存の海外製品に比べ、アーム同士の干渉の低減やコストメリットなどが強みになるという。

同製品の名称は、医師免許を持つ漫画家・手塚治虫の名作「火の鳥」に由来する。まずは日本市場にて泌尿器科を対象に早期の市場導入を目指す。2023年1月には第9回「ものづくり日本大賞」で内閣総理大臣賞を受賞している。

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