U30若手社長の企業 技術活用し課題に取り組む

若者の起業を活発化するため、ビジネスコンテストが各地で開催されるようになった。起業したいという思いや、解決したい課題を胸に小さな種の段階から粘り強く取り組み、事業化にこぎつけた企業も多い。若い社長が経営する、新しいアプローチの事業を紹介する。

デジタル技術活用

タイミー

社長 小川 嶺氏

事業内容 面接なしですぐに働きたい人と、すぐに人手が欲しい事業者をマッチングするスキマバイトアプリ「タイミー」を運営している。「『働く』を通じて人生の可能性を広げるインフラをつくる」がミッションだ。2022年4月時点で270万人超のワーカーと7万の店舗が同サービスを利用した。サービスを利用した事業者の業種は飲食業・物流業・小売業など多岐にわたり、コロナ禍においても順調に拡大している。プラットフォーム上での求人募集人数は引き続き新型コロナウィルスの影響を受けているものの、2022年第2四半期は前年同四半期比で4倍に増加。2022年5月には海外の投資家が資本参加した。

 

サグリ

社長 坪井俊輔氏

事業内容 衛星画像データなどを用いて、土壌成分分析、収量予測など農家を支援するサービス、耕作放棄地の同定といった自治体向けサービスを手掛ける。農林水産省の「データ駆動型土作り推進事業」を通じ、衛星データを用いて簡便かつ広域的な土壌分析を可能とする技術モデルを開発。耕作放棄地の判定では9割を超える正答率を出した。農地の活用状況調査の他にも、米の生産量を調整する政策などでも活用できる。AIを利用していることから、全国の自治体で広く使われることでアプリの精度がさらに高まっていくという。国内だけでなく東南アジア諸国を始め海外の農家の収益向上にも貢献することを目指す。

 

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