Bonchi 果物専門ECと若者の就農支援 日本の果物で世界に挑戦

山梨県南アルプス市に本社を置くBonchiは、果物専門の産直ECと、若者の就農を支援する「農家育成プログラム」の2つを柱に事業を展開している。若手農家育成もできる新しいエコシステムを創出し、日本の最高峰の果物で世界を魅了することを目指す。

樋泉 侑弥(Bonchi 代表取締役社長)

2020年4月に設立されたBonchiは、自然農法で作られた高品質な果物を販売する産直オンラインストア「Bonchi」を運営している。あわせて収益の一部を活用し、若者の就農を支援する「農家育成プログラム」も手掛ける。

自分にしかできない事業
ヒントは故郷・山梨に

2019年に21歳の若さで、テスト販売から事業を始めた同社代表取締役社長の樋泉侑弥氏は、10代の頃から「起業したい」という想いを持っていた。そして起業に向けて「自分にしかできないものは何か」と考えていた。そこで、東京のスーパーマーケットで見た果物に衝撃を受けた。

「私は南アルプス市で、桃畑やぶどう畑に囲まれて育ちました。そして故郷を離れて住み始めた東京のスーパーマーケットで、あまり質が良くない桃やシャインマスカットが高い値段で売られていることに驚きました。その時は『もっと良い桃があるのに、なぜここに流通していないのか』と悲しくなりましたが、山梨の高品質な果物を扱えば、東京の人にはできない事業ができると考えるようになりました」。

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