スパークルおおいた プロサイクルチームが自転車を通じて地域に貢献
自転車は身近な移動手段であると同時に、国内外に競技者がいるプロスポーツでもある。第一線のレースで活躍する傍ら、サイクルツーリズムなど自転車を生かした地域活性化にも取り組む「スパークルおおいたレーシングチーム」に話を聞いた。
2021年に結成された
地域密着型プロチーム
大分県は自転車競技が盛んな地域で、大分市で開催されるUCI(国際自転車競技連合)公認国際自転車ロードレース「OITAサイクルフェス」は2023年に開催10回を数えた。
この盛り上がりに貢献するのが、2021年1月に地元出身の自転車競技選手である黒枝士揮・咲哉兄弟が中心となって結成した「スパークルおおいたレーシングチーム(Sparkle Oita Racing Team)」である。チーム代表の士揮氏はチームブリヂストンサイクリングなどで、キャプテンの咲哉氏はシマノレーシングなどで活躍した経歴を持つ。現在はこの2人を含む11人の選手が所属し、「九州に熱狂を生み、世界に挑む」をビジョンに、地域密着型チームとして活動する。
監督兼GMの黒枝美樹氏は2人の父親であり、元大分市職員として都市計画などに従事し、自転車を活かしたまちづくりに取り組んできた。
「将来的にはプロサイクルチームを結成し行政と民間が連携して盛り上げる仕組みを作れないかと長年、模索してきました。また、日本のトップチームで活動していた士揮・咲哉兄弟と共に、地元でチームを結成する話もしていました。自転車を通じて地元に貢献することは、2人の夢でもありました」(黒枝美樹氏)
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