オーイーシー イノベーションのための環境を作る
大分市に本社を置く総合情報処理サービス企業のオーイーシーは、先端テクノロジーを駆使して様々な社会課題の解決に取り組んでいる。2024年4月から敷地面積3,500m²超の社屋「未来の杜 Play Field」が始動し、さらなるイノベーション創出を目指す。
バリアフリー型公共施設
予約システムが好評
オーイーシーは1966年、大分市の百貨店・トキハなど地元企業6社によって、大分電子計算センターとして設立された。現在は高い技術力を持つ総合情報処理サービス企業として年々事業を拡大し、売上は100億円を突破した。近年は超スマート社会の到来を見据えて、人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)など先端テクノロジーを活用したサービスの提供にも力を注ぐ。
これまで、県外では東京や福岡、関西に支社や事業所を開設し、全国の顧客にサービスを提供してきた。東京に関しては事業の大部分が自治体向けのシステムで、開発から納入後の維持管理までを担っている。
代表取締役社長の加藤健氏は「自治体向けのシステムは全国に計210カ所で導入されており、民間企業向けの事業も展開したいところですが、おかげさまで自治体の引き合いが多く、今後は人員を増やして事業領域を広げていきたい」と語る。
自治体向けの主力製品は、バリアフリー型公共施設予約システム「eG-Reserve(イージーリザーブ)」だ。特長はユニバーサルデザインを採用し、目が見えない人でも使える「読み上げブラウザ専用画面」などの機能を充実させたこと。このシステムがあれば、住民はパソコンやスマートフォン、KIOSK端末から公共施設の利用を予約できる。
「全国の自治体における公共施設予約システムでは当社のシステムが最も多く導入されています。他社に先駆けてバリアフリーに対応したほか、大手メーカーの製品より価格を抑えた点もご評価をいただいています」
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