課題解決から導くイノベーション 各国で活発化するアグリテック起業

人類に欠かせない食料を生産する農業は、テクノロジーによるイノベーションが期待できる分野だ。新ビジネスで課題を解決しようと、スタートアップ企業が活発に活動している。AIを活用したきめ細かいサポートに加え、食料安全保障や地球温暖化への対応が大きなテーマになっている。

インドSalam Kisan社
地域密着のアドバイスをAIで

2022年にムンバイで創業した精密農業のプラットフォーム企業。同社の目標は農業経営者を支援し、生産性を向上させコストを最適化すること、それによる持続可能な農業の実践だ。気候変動に強い手堅い経営、予測可能な農業を実現するため、アプリを提供しデータを活用して精度を重視した支援を行う。

AIを活用したアドバイザリー、天候・害虫・土壌・作物のニーズを考慮した高度な営農カレンダー、その場で結果を提供する土壌診断、ドローンによる農薬等の散布などを手掛ける。特にドローンによる散布サービスでは、資材の効率的な投入、水の使用量削減、安定した運用を実現している。訓練を受けたパイロットと標準化されたプロトコルを用意し、環境がそれぞれ異なる農場においても、安全で繰り返し実行できるプロセスを構築した。業務の基盤となる拠点(センター)のネットワークをつくったり、超ローカルな天気予報システムを構築したりと、地域に根差した農業支援を重視している。

 

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