「圏外」のない世界へ KDDIの衛星通信事業「au Starlink Direct」

衛星通信史63年のKDDIが、日本初のスマホ衛星直接通信「au Starlink Direct」を1年前にローンチした。空が見えればどこでも繋がり「圏外」の概念を消そうというサービスで、2025年度グッドデザイン賞を受賞。担当した同社パーソナル事業統括本部の本間寛明氏から最新状況を聞いた。

KDDIは昨年4月に、日本初となる衛星とスマホの直接通信サービスの提供を開始し、
この4月にサービス内容を拡充した

KDDIの衛星通信の歴史は、1963年にまで遡る。前身の国際電信電話が、ケネディ大統領暗殺を伝えるアメリカからの映像を衛星経由で日本に届けたのが、日本初の衛星中継だ。1969年には世界最大級の衛星地球局「山口衛星通信所」を開設し、光ファイバーが普及する以前は、海外の映像を日本の各家庭に届ける役割を担っていた。

衛星を利用した携帯電話サービス「イリジウム」も展開するなど、同社は衛星通信の最前線を走り続けてきた。本間氏は「衛星事業に関する歴史があり、SpaceXといち早く事業を実装できたことが、他のキャリアとは違うところです」と語る。SpaceXが「Starlink」の運用を開始した際には、日本で初めてアンテナキットの販売を始め、基地局のバックホール回線としても活用するなど、着実に協業の実績を積み重ねてきた。

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