RAB青森放送 開局以来貫く「県民とともに 県民のために」

青森県民から高い支持と信頼を得ている地方局が青森放送だ。1953年の開局当時から続く「あさの民謡」や、1970年に開始し、全国の地方局の先駆けとなったニュースワイド番組『RABニュースレーダー』など長寿番組も多い。番組作りやニュース取材に青森の立場を徹底して貫く、その姿勢について話を聞いた。

山本 恒太(青森放送株式会社 代表取締役社長)

東京に報道部を置き続け
全国の青森出身者を取材

開局72年目の青森放送は県内の民間放送では最古参の存在だ。代表取締役社長の山本恒太氏は「県民から高い支持を得ている背景にラジオ青森開局時の経緯がある」と話す。

「当時、宮城県の新聞社が青森県内でラジオ放送を始めようとしていました。この動きに対して『青森のニュースは青森から』という機運が高まり、県紙の東奥日報社が中心となって生まれたのが青森放送の前身、ラジオ青森です」

開局以来「県民の、県民による、県民のための放送」を掲げ、「県民とともに 県民のために」を社是とする青森放送。その看板番組が1970年に始まった『RABニュースレーダー』だ。地方局が自社独自で制作するニュースワイド番組としては全国の地方局の中で最も古く、番組開始から53年になる。

「特長的なのが東京支社に報道部を置いていることです。近年は東京に報道部門を置く地方局が少なくなりましたが、当社は存続させています。県選出の国会議員の動きなど、東京発の青森県関係のニュースを始め、全国各地に暮らし、仕事をしている青森県出身者も取材して放送しています。『RABニュースレーダー』の昨年度の世帯平均視聴率は20%ちょうど、個人視聴率も12.2%で、他局より圧倒的に高い支持を得ています」

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