Japan Navi Group 地域×グローバルを青森から発信

Japan Navi Groupはシンガポールと日本に拠点を構え、「地域×グローバル」というアプローチで地域産品の輸出やインバウンドの誘致を通して日本の地方創生につながる支援を行っている。2024年1月にはJapan Navi青森を設立、青森から地方と世界を結びつける新しいモデルの創出を目指す。

飯田 広助(Japan Navi Group代表/Japan Navi 代表取締役)

シンガポール国立大学と
むつ市との交流が始まる

代表取締役の飯田広助氏は青森市の出身で、地元の高校を卒業した後、県外の大学に進んだ。帰省のたびに駅前の賑わいが失われてゆく様に寂しさを感じていたという。卒業後は三井住友銀行に入行。赴任先のインドネシアでカルチャーショックを受ける。

「路上で寝ている人も多く、子供連れで物乞いをする女性もいて、先進国では考えられない光景でした。しかし、総じてインドネシア国民は皆どこか幸せそうに見えるんです。良い大学を出て良い企業に勤めることを是としてきた自分の日本的な価値観が揺さぶられ、本当の幸せとは何かを考えるきっかけになりました」

一方、職場ではインドネシア人の同僚に地元のことを話すと、「青森のことは全然知らなかったけど魅力的な場所だね」と関心を寄せてくれた。そこで飯田氏は「青森には何もないのではなく、良さが知られていないだけ」だと思い至り、やがて「地域の魅力を発信し、地方と海外を結び付けるような事業」を考えるようになる。

30歳の節目を迎えた飯田氏は銀行を辞めて独立。後にJapan Navi Groupとなる会社をシンガポールで設立し、シンガポール在住日本人向けメディア「SingaLife(シンガライフ)」を創刊した。ゼロからの起業は楽ではなかったが、現地トップの日系メディアへと成長。徐々にネットワークが広がり、2018年には青森県むつ市など県内3自治体がシンガポールで開催する地域産品のPRイベントのPRを担当することができた。

シンガポール在住日本人向けメディア「SingaLife」

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