吉村美栄子・山形県知事 先端技術とブランド化で、地域資源を磨く

山形県は、世界最先端の技術を活かした有機エレクトロニクスとバイオテクノロジーの分野での事業創出に力を入れており、多くのスタートアップ企業の育成に成功。また、農林水産物のブランド力の向上により、過去10年間で農業産出額は大きく増加した。県の今後の戦略について、吉村知事に話を聞いた。

吉村美栄子(山形県知事) 取材は、新型コロナウイルス感染症対策のため書面インタビューにより実施された(2022年8月1日)

―――2020年3月より取り組まれている「第4次山形県総合発展計画」の基本方針についてお聞かせください。

基本目標として、「人と自然がいきいきと調和し、真の豊かさと幸せを実感できる山形」を掲げています。これは、本県ならではの人と自然の健全なバランスのもと、県民一人ひとりの希望や思いを大切にして、真の豊かさ、生きがい・幸せを実感でき、将来にわたって持続的に発展し続ける、質の高い「新しいやまがた」の創造を目指すものです。その実現に向けて、計画では人材育成や産業振興など5つの政策の柱を掲げ、各種の取組みを展開しています。

一方、新型コロナを機にデジタル化が急速に進み、新たな消費スタイルや働き方が普及するなど社会環境が大きく変化し、また、最近では原油価格や物価の高騰が県民生活や本県の産業界に大きな影響を与えています。こうした変化に迅速かつ柔軟に対応し、県民の皆様のニーズに的確に応えていくためにも、現場の声に耳を傾け、さらに関係団体や有識者の皆様などから幅広くご意見をお聴きし、それらの声を施策に反映させているところです。

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