コモンズの価値を広め、コミュニティをつないで新経済圏を創出

「学びは遊び」をキーワードに、実験的なプロジェクトを次々に生み出し、事業化しているハバタク。そこから生まれた「シェアビレッジ」では、公でも私でもないコモンズに価値を置く新たなコミュニティの可能性を追求している。代表の丑田氏に、同社が目指すビジョンと事業構想を聞いた。

丑田 俊輔 ハバタク 代表取締役、シェアビレッジ代表取締役

都会・田舎の二項対立を
越えた、新たな学びの場

秋田県中部よりやや北東に位置し、急峻な山岳地帯から肥沃な水田地帯まで、変化に富んだ景観を見せる五城目町。農山村ながら、町の中心部では約500年の伝統を誇る朝市が続く、古くからの商工業都市だ。丑田氏が東京から五城目町に移住したのは、2014年。2010年に“新しい学びのクリエイティブ集団”ハバタクを創業し、大学・高校の海外研修や英語学習をはじめとした教育事業をスタートしてから4年後のことだ。

「学びの環境をより創造性や多様性に富んだものにしたいという思いがあったのですが、そこに東日本大震災後、暮らしの環境から見つめ直したいという思いが加わりました。子育てにいい環境も求めていたこともあって、秋田に移住しました」

丑田氏は、五城目町の小学校校舎をシェアオフィスとしてリノベーションした施設「BABAME BASE」に入居。小学校の総合学習プログラム提供を皮切りに、同町での事業をスタートさせた。

そんな折、解体寸前の茅葺き古民家を見つける。「ここを町内外の人が集い、都会と田舎という二項対立を越えた新しい学び合いの場所にしたい」と、2015年に「シェアビレッジ」の事業を開始。会員は「村民」として「年貢」(会費)を納め、古民家の維持管理に関わる。そのほかに、田舎に滞在する「里帰」や、地域共同体の営みに参画する「助太刀」などのユニークな仕掛けを取り入れて、大きな注目を集めた。

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