2025年春から 新築建物の省エネ基準適合義務化とその先の未来

気候変動の影響を抑制するために、温室効果ガスの排出抑制が急務となっている。2025年4月、建築物分野のエネルギー消費を抑制するための規制が厳格化された。全新築建物で省エネ基準への適合が義務化され、さらに2030年からは、新築建物はZEB・ZEH水準の性能確保を目指すことになる。

尾熨斗 啓介(環境・省エネルギー計算センター
[株式会社HorizonXX] 代表取締役)

2050年の二酸化炭素排出実質ゼロに向け、政府はさまざまなルール作りを通じて社会の在り方を変えようとしている。建築物の省エネ化と、将来的なZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)やZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の実現は、特に多くの人や地域に影響を与える。国内のオフィスや住宅、倉庫、工場などで、年間に消費する一次エネルギー収支をゼロにすることを目指していけば、温室効果ガス排出抑制で大きな貢献が期待できる。

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