大特集 海から広がる新ビジネス

国土が海に囲まれ、領海を含む排他的経済水域(EEZ)の総面積は世界6位である日本。海運、造船、舶用工業を中核に、周辺の産業で構成される「海事クラスター」は経済規模・雇用ともに存在感が大きい。食卓にのぼる魚や貝や海藻、観光で訪れる美しいビーチもまた、海の恵みだ。海に関わる産業は現在、多くの課題を抱えている。気候変動の影響や、厳しい国際競争、就業者減など、簡単に解決できない問題も多い。これらの大小さまざまな課題に、時に他者と連携して挑戦し、海にまつわる人の営みを持続可能にする企業や組織を紹介する。

 

CONTENTS

海の課題から構想する新規事業

ESGに資する新事業の考え方を実践
 (長澤 仁志 日本郵船 代表取締役社長)

脱炭素と自動運航で課題を解決
 (安藤 毅 東京計器 代表取締役社長)

海事産業強化法・解説 造船・海運の両輪で競争力を強化
 (今井 新 国土交通省海事局船舶産業課長)

次世代に美しく豊かな海を引き継ぐ 連携のプラットフォーム
 (海野 光行 日本財団 常務理事)

サメを丸ごと活用 ブランド化で市場開拓に着手
 髙橋 滉(中華・高橋代表取締役社長)

水産DXの未来は、消費者も参画する資源活用
 (公立はこだて未来大学 和田雅昭教授)

海の救難デバイスを実用化 遭難防止をLPWA通信規格で可能に
 (飯野 敬明 QUADRA PLANNING 代表取締役社長)

サーファー向け波の動画配信 IT企業が海のビジネスに参入
 (三上 良平 ファーストトレード 代表取締役)