勝花藏 日本一小さな駅ナカ醸造所が拓く、新たな酒文化

国内において酒離れが急速に進むなかで、新たな酒文化の創出により、その流れを好転させようという試みが宮城で行われている。江戸時代から続く東北の酒蔵「勝山酒造」に生まれ、自らの手で全く新しい形の醸造所をつくりあげている、勝花藏代表取締役の伊澤優花氏に話を聞いた。

伊澤 優花(勝花藏株式会社 代表取締役)

駅ナカ醸造所で味わえる
酒蔵しか知らない「幻の味」

JR仙台駅の西口1階に、その場で毎日つくりたての酒を提供する店舗がある。2024年春にオープンした「SENDAI STATION BREWERY Fermenteria(ファーメンテリア)」だ。白を基調としたスタイリッシュな外観は、一見するとそれが酒蔵とは思わない。六畳半ほどの小スペースの店舗内には透明のタンクがあり、米から酒へと生まれ変わる発酵の過程を見ることができる。

Fermenteriaの外観

提供する主な商品は、米粒の食感がほのかに残り、発泡感のあるアルコール度数5%の「サケベイビー」。酒類の分類においては清酒ではなく「その他の醸造酒」に該当する。酒づくりの工程は、米と麹を原料に発酵させた白濁状態の「もろみ」をつくる。この搾る前の若い吟醸もろみの状態をそのまま商品として提供しているところが、Fermenteriaのユニークなポイントだ。

全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。

  • 記事本文残り81%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。