従業員エンゲージメントで「良い会社」を測る 日本初のISO認証取得

リンクアンドモチベーションは、日本で初めて人的資本に関する情報開示のガイドラインである「ISO 30414」の認証を取得するなど人的資本経営を実践している。上場企業において人的資本情報の開示が義務化されて2年目となる2024年の人的資本経営について語ってもらった。

坂下 英樹(株式会社リンクアンドモチベーション 代表取締役社長)

2024年は「人的資本」に対する
取組みの成果が問われる

―どのような事業を手掛けているのか、教えてください。

坂下 当社は2000年4月に創業した世界初の「モチベーション」にフォーカスした経営コンサルティング会社です。いくら立派な事業戦略を立てたとしても、組織やステークホルダーとの関係性(リンク)が良好で、かつ個々の動機(モチベーション)がそこに結びつかない限り事業の成果は上がりません。

そこで、経営学、社会システム論、行動経済学、心理学などの学術的成果を取り入れ、体系化した基幹技術「モチベーションエンジニアリング」を活用し、人材・組織開発や人材採用の支援などを通じて企業の変革をサポートしてきました。創業10周年を機に、「モチベーションエンジニアリング」をBtoC領域にも展開し、個人の生きがい創り、働きがい創りにも貢献してきました。

また、延べ10,920社375万人以上という国内最大級のデータベースをもとに組織状態を診断し、従業員エンゲージメント向上を支援するクラウドサービス「モチベーションクラウド」というプロダクトを2016年にリリースしました。従業員エンゲージメント市場の売上シェアで6年連続1位を記録しています

本来「良い会社」とは、PLやBSに表れる数字だけで決められるものではありません。労働市場の環境変化が加速するこれからの時代、「企業と従業員の相互理解・相思相愛度合い」を表す「従業員エンゲージメント」が、個人に選ばれる「良い会社」を決めるモノサシの一つになると考えています。当社は、従業員エンゲージメントの向上をテーマに、「診断」「変革」「公表」のサイクルを提供することで、多くの企業の人的資本経営の実現を支援していきたいと考えています。

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