マリオットホテルがあえて三重県の過疎地に進出する理由

三重県御浜町に大手ホテルチェーン「マリオット・インターナショナル」系列のホテル「フェアフィールド・バイ・マリオット・三重御浜」が開業した。観光客があまり訪れることがない過疎地域である同町に、なぜ外資系ホテルが建ったのか? 開業の経緯と今後の展望を、支配人の清水氏に尋ねた。

観光協会もない過疎地に
マリオットブランドが進出

2020年10月、三重県の御浜町にアメリカの大手ホテルチェーン「マリオット・インターナショナル」系列のホテル「フェアフィールド・バイ・マリオット・三重御浜」がオープンした。「フェアフィールド・バイ・マリオット」はマリオット・インターナショナルが世界展開するブランドの一つで、創設者のジョン・マリオットが1951年に開いた農場「フェアフィールドファーム」の名前を冠している。今回オープンした道の駅に隣接するフェアフィールド・バイ・マリオットの最大の特徴は、宿にレストランなどの飲食施設がなく、「宿泊特化型」ということだ。フェアフィールド・バイ・マリオット・三重御浜の場合、宿泊客は隣接する「道の駅 パーク七里御浜」内の飲食店や近隣の店で食べるか、テイクアウトすることになる。

「フェアフィールド・バイ・マリオット・三重御浜」の外観

ちなみに、人口約8700人(2015年)の御浜町の主要産業はみかん栽培で、年間を通して20~30種類のみかんが作られており、町のキャッチフレーズは「年中みかんが取れる町」。観光客が訪れることは少なかったため、町役場にはこれまで観光課がなく、観光協会も存在しなかったという。なぜ、このみかんの町に宿泊特化型の外資系ホテルが建ったのか? 同ホテル支配人の清水瑞人氏に話を聞いた。

支配人の清水 瑞人氏

道の駅を拠点にした
Trip Base道の駅プロジェクト

「このホテルは、積水ハウスとマリオット・インターナショナルが、全国の道の駅をハブに地域の魅力を体感しながら日本を渡り歩き、未知なる日本をクエストしようというコンセプトでスタートした地方創生事業『Trip Base道の駅プロジェクト』の一拠点です。これまで通過点だった道の駅に隣接したエリアにホテルを作り、地域の観光資源をネットワーク化することで、地域の魅力を渡り歩く旅の拠点にすることを目指しています」と清水氏。

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