事業で社会・環境にプラス影響を 「ネット・ポジティブ」実現目指せ

民間セクターにおけるSDGs達成の取組を後押しする国連グローバル・コンパクト。その国内組織が年次シンポジウムを開催し、「ネット・ポジティブ」を提唱するユニリーバ元CEOが講演した。人類が抱える課題解決に向け、共通価値創造などに積極的な日本企業の経営者も議論に参加した。

 

国連グローバル・コンパクト・ボード副議長のポールマン氏が登壇、SDGsと企業の貢献を「Net Positive」の考え方を説明した

2015年来、様々なパートナと協力してSDGs達成を目指す国際連合。SDGsの実行において重要な、民間セクターにおける活動の推進を担う組織が、国連グローバル・コンパクト(UNGC)だ。2022年11月21日、東京都渋谷区の東京ウィメンズプラザとオンラインを会場に、一般社団法人グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)による「GCNJ年次シンポジウム2022 ~サステナブルな企業と社会の構築~」が開催された。

「ネット・ポジティブ」提唱する
ユニリーバ元CEOが講演

UNGCは、国連と民間(企業・団体)が手を結び、健全なグローバル社会を築くための世界最大のサステナビリティ イニシアチブで、1999年に当時の国連事務総長であるコフィ・アナン氏がダボス会議で提唱したもの。GCNJは2003年12月発足した日本のローカルネットワークで、2022年12月末時点で525企業・団体が会員となっている。

2022年の年次シンポジウムでは、特別ゲストとして、国連グローバル・コンパクト・ボード副議長、元ユニリーバCEOのポール・ポールマン氏が登壇。ゲスト講演として、共著の近刊「Net Positive(ネット・ポジティブ)」(日経BP社)でも取り上げたテーマで講演した。同氏が提唱する「Net Positive」は、ビジネスが環境や社会に与える悪影響をゼロにするというこれまでの発想を超えた考え方だ。企業は事業活動を通じて、環境や社会にプラスの影響を与えることを目標にすべきだとしている。

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