CO2削減をテーマに雪の宿で学習 日本総研と三幸製菓が小学校で実証

(※本記事は「食品新聞」に2025年7月21日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています)

三幸製菓が日本総合研究所の協力を受けて作成したパネル
三幸製菓が日本総合研究所の協力を受けて作成したパネル

CO2削減のためには、「雪の宿」に砂糖蜜をかけずに「ただの宿」にしたほうがよい?──。

こう疑問を投げかけると、小学生からは様々な意見が飛び交うという。

7月2日、日本総合研究所が開催した協創型実証実験「みんなで減CO2プロジェクト」25年度計画会で、「雪の宿」を販売する三幸製菓の秦野勝義取締役経営本部長が明らかにした。

三幸製菓の出前授業は、冒頭の問いを投げかけながら、カーボンフットプリント(CFP)について児童が自然と学べる内容に仕立てられている。

出前授業では、米菓の製造工程や、その中でCO2が排出される工程、CO2排出削減の取り組みなどにも触れる。 「『雪の宿』に砂糖蜜をかける工程でCO2が排出される。このことを踏まえて “かけないほうがいいのか”、それとも“おいしく食べたいのか”といった問いかけを行うと、想定外の反応があったりして児童が楽しく考えるきっかけになっているようだ」と秦野取締役は語る。

三幸製菓の秦野勝義取締役経営本部長
三幸製菓の秦野勝義取締役経営本部長

環境問題の理解促進にあたっては、小学生の関心事を起点とする。

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