冷凍食品・低温物流のニチレイ 日本の食のインフラを維持する

冷蔵倉庫事業から出発し、冷凍食品のパイオニアとして成長を遂げたニチレイ。激動の食市場で持続可能な成長を実現すべく、グループ全体のシナジーを活かした事業統合と海外展開に挑む。2025年5月、80周年を機に新たな長期経営目標を策定。その実現へ向けた新中期経営計画を始動した。

大櫛 顕也(ニチレイ 代表取締役社長)

冷凍・冷蔵倉庫の運営が起源
食の上流から下流までを支える

1945年、水産・冷蔵・製氷を祖業に、日本冷蔵として歩みはじめたニチレイ。第二次世界大戦後、食料供給の再構築を目指し、「日本の食生活を良くしたい」という想いのもと、食のフロンティアカンパニーとして道を切り拓いてきた。食品を保管する冷蔵倉庫の運営からはじまり、水産物の取扱いを手がけたのを機に、学校給食向けの冷凍食品をはじめとした加工食品事業へ参入。高度経済成長による冷蔵庫・冷凍庫の一般家庭への普及、女性の社会進出などを背景とした冷凍食品の需要拡大とともに、大きな成長を遂げた。

1985年にニチレイへ社名を変更。現在は、加工食品事業、食品の鮮度を保ったまま届ける低温物流事業、世界中から高品質な食品素材を調達する水産・畜産事業、インフルエンザ診断キットほか、医療用の診断薬等を扱うバイオサイエンス事業を展開する。

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